days of thousand leaves

文学研究者のひとりごと

最近の仕事(2016年10月)

数年越しで関わってきた雑誌「月刊にひがた」(1946〜1949年に新潟日報社が刊行していた月刊総合誌)の復刻がようやく完結しました。最終配本の今回は、別冊として「解題、総目次、執筆者索引」も付きます。


「解題」では、新潟で刊行されていた地方雑誌に、「中央」(東京)文壇の作家たちのみならず、なぜか九州文壇の面々が名前を連ねていることの意味について考えるところから、敗戦直後のメディアにおける「地方」なるもののあり方について考えてみました。


「月刊にひがた」の解題としては不足があるかもしれませんが、逆に言えば一つの雑誌の説明だけにとどまらない問題を考えようとした文章でもあります。手に取る機会がありましたら、ぜひご一読ください。


*復刻版「月刊にひがた」は京都の出版社・三人社から刊行されています。