days of thousand leaves

文学研究者のひとりごと

2014-01-01から1年間の記事一覧

フィクションについての雑感

フィクションとは何か? という、文学研究者にとっては最も根源的な問いでありながら、ともすればきちんと考えることをなおざりにしがちな問題に関する研究会に混ぜてもらって、末席からお話を拝聴してきました。 本当はお話拝聴だけではなくきちんと積極的…

空白のグルーヴ(2014.10.09 ちょっと修正)

いまよりもう少しまじめに音楽をやっていた学生の頃、「タイム感」の良し悪し、ということをよく言われた。音楽をやらない人には耳慣れない言葉だと思うし、ちょっと説明しにくい言葉なのだけれど、あえて言えば、一定のテンポを自然に保ち続ける感覚、とい…

最近の仕事(2014年6月分)

『防空と空襲(コレクション・モダン都市文化 第100巻)』 (2014年6月、ゆまに書房) 田辺平学『空と国 防空見学・欧米紀行』(一九四三年、相模書房)および神宮寺晃『姿なき空襲』(一九四三年、新泉社)の二冊を写真版で収録したシリーズ最終巻の解題、関…

成長(?)の記録 その2

御宿海岸にて(2014年8月) 古い友人に「続編は?」と訊かれて思い出したので、以前の続きを。 今回は、ばんび組編(保育園生活5年目)です。

ザリガニと暮らす

水槽の中でピースサインを繰り返すザリガニ。餌くれー、とねだっているようでもある。かわいい。。 泊まりがけの出張に出ていた日のこと、気がつくと携帯に自宅からの着信とメールがたくさん。 何事かと思って慌てて確認すると、息子がザリガニを持って帰っ…

七夕の夜に

毎年、七夕には近所のスーパーで模造品の笹を買ってきて、飾り付けをして、短冊を提げます。工作好きの息子は毎年楽しみにしています。 妻に言わせると、息子と私の短冊はここ数年、いつも同じような内容になっているようなのですが、今年はこんな感じ。 息…

安吾ゆかりの「月刊にひがた」(「新潟日報」20140607)

ここ数年取り組んでいた占領期の地方雑誌「月刊にひがた」の調査について、当の雑誌の刊行元だった「新潟日報」で紹介していただきました。 当該記事は、ウェブ上では会員登録してログインしないと見られないようなので、コピーをこちらにあげておきます。 …

成長(?)の記録 その1

ふと思いついて、Twitterに書き留めていた息子の様子を遡ってみました。 (いろいろ仕事が煮詰まっているので、現実逃避です……) 改めて読み返してみると、着実に成長しているようでもあり、あんまり変わっていないようでもあり、なんだか奇妙な感じですが、…

最近の仕事(2014年3月分)

「雑誌「月刊にひがた」総目次(下)」(「人文研究」第43号、2014年3月) 1年前に刊行した総目次の続編(解題部分も少し補足しました)。 「月刊にひがた」は、占領期に新潟の地方新聞社である新潟日報社が刊行していた総合誌です。この時期のローカル・メ…

名前について

小学一年生の息子、学校では普通に「ボク」とか「オレ」といった一人称を用いている様子なのですが、どういうわけか自宅で両親と話す場合には一貫して「○○くん」という(保育園の頃からの)愛称を使って自称します。 たまにポロッと「オレは……」「ボクは……」…

最近の仕事(2013年12月分)

年末に刊行された論文です(実は太宰について書くのは初めてだったりします)。 「〈戦後〉の始め方―太宰治「パンドラの匣」論―」 (「近代文学合同研究会論集」第10号、2013年12月)敗戦直後の1945年秋、津軽に疎開中の太宰治が地方紙「河北新報」の依頼を…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 実家近くの公園で息子が撮った写真です(本人が写っている一枚を除く)。 なかなかの出来栄えにびっくりしましたが、本人曰く、アニメの『たまゆら』の真似をしてみたとのこと。 「レッツ フ…