days of thousand leaves

文学研究者のひとりごと

新潟へ

先週末、新潟に行ってきました。


といっても、調査研究のたぐいではなく、主たる目的は、
「新潟ジャズストリート」への出演。かれこれ十数年越しで
参加している社会人ビッグバンドの一員として参加してきました。


新潟はとてもよい天気。



ただし、演奏した会場は新潟テレビ社屋内のスタジオだったので、
暗くて涼しい、なんとも不健全(?)な感じの場所でした。
そして、演奏したのも爽やかさからは縁遠い(?)
ジャコ・パストリアスだとか、メル・ルイスだとかの
コンテンポラリーな感じの曲が中心。


で、演奏の出来は、・・・あえて書くまい・・・。
まあ、PA関係にトラブルがあったとかなかったとか、
初めての会場で音のまわり方にとまどったとか、言い訳を
すれば切りがない訳ですが…。


その後、夜には、同じく東京から参加していた大学の
大先輩グラシャス坂井氏率いる「スマートさん」の演奏を楽しみ
(ステージ途中から騒がしく乱入してしまって、ごめんなさい)、
そのあとは駅前のナイスなお店で海鮮ものと日本酒を楽しみました。


で、翌日。


一応(?)安吾研究者のはしくれである、というアイデンティティ
取り戻して、ゆかりの地を散策してきました。


歩いてまわるには微妙に距離があるのですが、新潟には格安な
レンタサイクルがあって、これがとても便利でした。


まず、定番の「ふるさとは語ることなし」の碑。



『吹雪物語』にも描かれるカトリック教会



安吾 風の館」にも行ってみました。



濱谷浩氏が撮った桐生時代の安吾の写真が展示されていました。
これまであまり目にしたことのなかった写真がいくつも
ありましたが、幼い綱男さんと一緒に写っている安吾「パパ」の
柔和な表情が新鮮でした。


その「パパ」ぶりを綴った「砂をかむ」(絶筆になった文章)の
肉筆原稿の複製も展示されていました(自由に手にとって見られる
状態にしてありました)。


最後に、新潟の日本海。1時間以上自転車で動き回るとさすがに
汗だく。



ざぶん、と飛び込みたい気持ちをぐっとこらえて帰京しました。