days of thousand leaves

文学研究者のひとりごと

金沢へ(その3)

金沢最終日は、古書店めぐりを中心に金沢市街地を散策。
前日に引き続き、杉山さんによるご案内。


私も占領期に金沢で刊行されていたローカル誌を2冊ほど
手に入れました。



ちょっと興味深かったのは、そのうちの1冊「北国文化」
1950年10月号の編集後記。


「おねがい一つ。大正末期、同人誌「不同調」で活躍し、名作
根津権現裏」を書いた作家藤澤清造七尾市出身)という人の
ことを知りたいのですが、もしその履歴なり、性格なりをお知りの
方は小生まで御一報ください。[…](小松伸六)」


あの芥川賞作家の方が詳しくご存じです! というには、時代が
違いすぎますね。


いくつかの古書店をめぐったあとは、また百万石通りを歩き、
鏡花記念館前にある久保市神社の境内を抜けて、「暗がり坂」
を下る。


鏡花作品ゆかりの場所です。



そして、浅野川の畔を散策し、橋を渡って向こう側へ。



少し奥まったところにある古書カフェあうん堂に連れていって
もらい、しばしまったりとした時間を過ごす―。



古い町屋をリフォームしたおしゃれな場所。
コーヒーもおいしいし、居心地もナイスなお店でした。


その後、再び街の中心部に戻りつつ、さらに古書店や骨董品店を
めぐりました。残念ながらお休みの店もありましたが、日曜日だから
仕方ない…。



その後、駅付近でお土産を買った後、帰路についたのでした。
久々に充実感のある時間を過ごしました。


案内してくださった杉山さん、2日目の勉強会以降に同行させて頂いた
研究会の面々に感謝です。